立体栽培の作業でもっとも面倒な巻き付け作業です。成長の早いメロンに追われる毎日です。このように時間に追われる作業があるので簡単に栽培面積を増やすことはできません。
茎吊りを始めたメロンはすくすく成長してすぐに吊り糸から外れてしまいます。伸びた茎を折らないように糸に巻き付けていかないといけません。この作業は簡単に思えるのですが、かなり神経を使う作業です。私もなれるまでに何本も茎を折ったり、芽をつぶしたりと数多く失敗しました。
まず、釣り糸がわき芽の上にかかるとわき芽をつぶしてしまったり折ってしまうのでわき芽を避けて巻き付けます。あまりきつく巻き付けると茎の成長で糸が食い込んでしまうこともあります。そしてもっとも気を付けないといけないのが茎を折らないことです。この段階で茎を折ってしまうとその蔓にはもうまともな実をつけることができなくなるので収量減になってしまいます。
潅水した後で水をたくさん吸っている場合や午前中は特に茎が折れやすく気を使います。茎吊りが遅れて糸から外れた茎が下に垂れ下がると曲がってしまいます。早いうちに巻き付ければよいのですが遅れると茎が曲がったまま固まって巻き付けるときに伸びず折れてしまうことしばしばあります。
巻き付けと同時に邪魔になる巻きひげを除去します。わき芽を掻きとることもありますが、結果節のわき芽は残しますの気を使います。
こんな具合ですので茎吊りを始めると上のワイヤーに届いて摘芯するまでは毎日成長と追いかけっこになります。
